アルバナシ

ヴェリコ・タルノヴォの近郊
Arbanassi / Арбанаси

 
 聖誕教会
ヴェリコ・タルノヴォの北4kmにある村で、80余りの古くからの屋敷のうち、36の家が国の文化財に指定されている。他の村にくらべて、オスマン朝の統治下で税制上の特権を受けていたので、有利な条件で商売ができ、美しい屋敷を建てることができた。
聖誕教会は村でもっとも古い教会で、オスマン朝の占領下だったため、建物は半地下で、鐘楼は無い。内部は半ドーム状で、イコン、壁画で埋め尽くされている。16〜17世紀の宗教画「運命の車輪」「イエスの木」は、非常に美しい。
 コンスタンツァリエフ・ハウス
 
アルバナシで最も美しいといわれている旧家
2008年6月
村は素朴な町並みで、古い屋敷をホテル、レストランにしてるかと思えば、ロバをつれて農作業に向う人を見かけた。聖誕教会は外観の質素な造りから想像できないほど、内部は壁画で美しい。礼拝室は2つあり、男性、女性と分かれている。礼拝室の入口の床が半円を描き沈んでいる様子は、占領下で人々がいかに信仰を大事にしていたかが分かる。教会のイコン画家は、40日間パンと水だけを口にし、身を清めてから描くそうだ。「運命の車輪」の前で、ガイドが丁寧に説明してくれた。「人間の一生は必ず良い時もあれば、悪い時もあるが、良い時は悪い時が来ると思わない」と。初めて訪れたブルガリア正教の教会に、静かな感動があった。
生誕教会の壁画
「運命の車輪」
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